第2話
学校の帰り、友達がちがう道から帰ろうと言い出したので、ちょっといやだったけど
「いいよ、いこう」と言っちゃいました。
違う道は色々なお店や人、見たこともない公園のすべり台やブランコ
「すごいな〜、ぜんぜん違うな〜、おもしろいな〜」
僕も友達もまわりをキョロキョロしながら、どんどん歩いていきました。
「ね〜、そろそろ暗くなってきたから帰ろうよ」
「そうだね、けいくん。でも帰り道どっちだろ?」
僕と友達は道に迷っちゃいました。
だれかに道を聞こうと思いましたが、ぼくらのうちがどこかをうまく話せません。
「どうしよう、こまったなあ、お母さん心配してるだろうな?」
僕たちは帰り道がわからず、ただ歩いているだけでした。
「あ〜あ、やっぱりいつもの道を帰れば良かった。どうしよう、どうしよう。
今何時かな?」と時計を見ました。
「あっ、そうだ・・・・。ちょっと前に時間が戻らないかな」と言うと、
まわりがどんどん白くなり、しばらくすると、さっきの帰り道に戻っていました。
「やっぱりそうだ。時間が戻ったんだ。ここで友達が違う道に行こうと言ったんだ」
すると、友達がさっきと同じ事を言いました。
僕は友達に言いました。
「行きたいけれど、知らない道は迷子になったら困るし、今度の休みに、
お兄ちゃんと一緒に地図を持って探検に来ようよ。」
友達も賛成してくれました。
僕は、どんなに楽しそうでも学校の帰りに寄り道したり、知らない道へ
行ってはいけないんだということがわかりました。


                           
第1話
ゆうべ、遅く寝たことや時計のことで、少し寝坊してしまいました。
「けいくん早く学校へ行く用意しないと遅刻するよ」とお母さんに言われ、時計を見てびっくり。
「まずい。ご飯を食べる時間もない。早くしなきゃ。」
僕は、あわてて部屋へ戻り、カバンを持ったら、またびっくり。教科書が入っていない〜。
夕べ遊んでて時間割を調べてなかったのです。
カバンに教科書を入れて家を出ましたが、いくら走っても遅刻です。
学校の近くにつくとチャイムが鳴っていました。
「あ〜あ、やっぱり遅刻だ。」僕は半べそをかきながら、それでも走っていました。
「この時計のせいだ、いつの間にか手に握っていたこの時計のせいだ。」
「あ〜あ、ちょっと前に時間が戻らないかなあ。」と思いながら、このにくたらしい時計を見ました。
「なっ、なんだ、まわりが真っ白になっていく。わ〜〜、どうしたんだ。」
しばらくしてだんだんまわりが見えはじめると、どうしたことか僕は家の中にいました。
「え、何、さっき遅刻しそうだったのも夢なのかな?うーー、わからない。」
時計を見るといつもの起きる時間よりは遅かったけれど、急げば学校には遅れない。
「そうだ、夢の中では時間割を調べていなく、あわてたから遅刻したんだ。」
僕はすぐに時間割を調べ、ご飯を食べて、遅刻しないで学校に行くことができました。
「でも、ふしぎだなあ?あんなにはっきりわかる夢ってあるのかなあ?」
僕はふしぎでふしぎで信じられませんでした。


                             
 それはある夜のことでした。
 僕とお兄ちゃんは、部屋で少しおそくまで遊んでいました。
 もう寝る時間はとっくに過ぎていました。
 「お兄ちゃん、もう寝ないとお母さんに怒られるよ、寝ようよ。」
 「だいじょうぶさ、けいくん、おかあさんにはわからないよ。」とお兄ちゃんが言うと、
 すぐにお母さんが、
 「もう寝る時間でしょ。早く寝ないと、寝坊しちゃうよ。」
 と少し怒った声で言っているのが聞こえました。
 「ほらね、だから寝ようと言ったのに・・・、あれ、お兄ちゃん。ずるいよ、寝たふりして。」
 お兄ちゃんの寝る場所は2段ベットの下です。僕は上で寝ています。
 「ずるいなお兄ちゃん・・・。僕も寝よう。」
 僕もベットに入って寝ようとしました。
 さっきまで気がつかなかったけれど、外はすごい風が吹いて、窓がガタガタいってます。
 「なんか、こわいなあ〜。窓だいじょうぶかなあ?」
 僕は少し怖くて、なかなか寝ることができません。
 どのくらい時間がたったのかわかりません。
 窓に木の影がユ〜ラユ〜ラ映っています。
 「うわ〜〜、怖い、早く寝なくちゃ。」
 その時、窓の外がピカッと光りました。
 「なっ、なんだ〜〜。」怖くてふとんを頭からかぶっちゃいました。
 でも、光ったものがなんなのか、そーっとカーテンを開けてみました。
 「ピカッ」
 「うわあ〜〜〜〜、まぶしい〜。」
 
 (チュ、チュン、チュ、チュン)
 「う〜〜ん、あれ朝か?ふ〜〜、なあんだ夢だったのか。怖かったな。ねえ、お兄ちゃん。」
 お兄ちゃんは起きて、もういませんでした。
 「早く起きないと遅刻しちゃう。」
 あわてて起きようとしたとき、僕は手に何かを握っている事に気がつきました。
 何か冷たいゴツゴツしたものです。ふとんの中からそっと手を出し、握っているものを見ました。
 「えっ、どうして時計を持ってるの?なんでだろう、どうしたんだろう。」
 それはピカピカした銀色のとてもきれいな時計でした。今まで見たことがないほどきれいです。
 「お兄ちゃんのいたずらだな?」
 みんなのいるところへ行き、「これ誰の?いたずらしたでしょ?」
 お兄ちゃん、お母さん、お父さんは不思議な顔をして僕を見ています。
 「けいくん、それはどうしたの?誰も知らないよ。」とお父さんが言いました。
 「けいくんいいな、それちょうだい。」とお兄ちゃんが言いました。
 「へんねえ、どうしたんでしょう。」とお母さんが言いました。
 誰も知らないと言うのです。不思議だなあ。
 うでに付けると僕にぴったり合います。
 「きっと、けいくんが小さいときに買ったものだろう、付けてれば」
 とみんなが言うのですが、全然知らない時計です。
 「まっ、いいか。僕にぴったりだしつけてよう。」
 この日から、不思議なことが起こるようになりました。        
                                  
                            
     

            はじまり